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【筋トレ裁判①】脚を鍛えないのはアリか!?ナシか!?

筋肉裁判!脚を鍛えないのはアリか!?ナシか!?

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※今回はいつもの記事とは少し毛並みが違いますがご了承ください

 

 

2019年3月26日 ー ー ー 筋肉最高裁判所で一つの裁判が行われた

被告人席には、異常なまでに発達した上半身とそれに見合わぬ細すぎる下半身を持った男が立っていた。

男の名は、下半身細杉(しもはんみ ほそすぎ)

週8でゴールドジムに通っている程の筋トレマニアである。もちろん日曜日は朝と夜の二回体を鍛えるスプリット・ルーティンだ。

彼は上半身を死ぬほど鍛えているのに下半身を鍛えているところは誰も見たことがない。 

その様子を不振に思った筋肉警察が彼を逮捕し、彼は筋肉裁判所におくられることになったのだ(もちろんこの筋肉世界に面倒くさい手続きだのなんだのはない。そんな時間があったら皆ジムに行きたいのだ)

 

そしてこの裁判所には逞しい男がもう二人

筋肉弁護士の腕大(うで ふとし)※好きなプロテインはオプチマムのゴールドスタンダード

と、

筋肉検事の肩広(かた ひろし)だ。※好きなプロテインはギャスパリニュートリションのプレシジョン(さすがインテリだけあってプロテインもインテリ)

 

ちなみに筋肉裁判では最終的に、筋肉裁判長の亜飲流努主割都寝我(あえてふりがなはふるまい…)がどこからともなく現れ、鶴の一声で判決を決め去っていく。

誰も筋肉裁判長であり筋肉の神である彼には逆らえないのだ。

 

え?それでは裁判をする意味がないんじゃないかって?

そこはブログを運営する大人の事情的に突っ込まないで頂きたい(冷や汗を流しながらダンベルカールをして知らんぷり)

 

さて、本題に戻そう。

 

筋肉検事の肩広の声が筋肉裁判所内に響く

「被告は上半身を死ぬほど鍛えているのに下半身はまったく鍛えておらずバランスが悪い。これはトレーニー全体のイメージを著しく損ねる極めて悪質な行為である。 よって、検察側は被告の三年間のプロテイン断ちを求刑する!」

被告にとって、いや、全トレーニーにとってプロテインは命 つまりこの求刑は実質的な死刑を意味していた。

 

当然筋肉弁護士の腕大も黙ってはいない

異議あり!そもそも下半身が細かろうとハーフパンツやスキニーパンツでもはかなければズボンに隠れて目立ちにくい! 彼の下半身の細さが極端に目立っていたのはジムの中だけです! よって、彼の体のアンバランス差が非トレーニーの目に触れる機会はほとんど無いと言えます!」

そもそもこの世界に非トレーニーなどいるのか?という突っ込みは置いておこう。

 

ちなみに下半身細杉の意見は、「下半身は辛いからやりたくない。」という実にシンプルな意見だった。

ズボンがはけなくなるからとかそういった女々しい言い訳をしないあたり、やはりこの男も本物のトレーニーと言えよう。

 

さて腕大の反論を受け、普段サプリを12種類摂取しているインテリ筋肉検事の肩広はさらにこう反論した。

下半身のトレーニングは成長ホルモンを分泌させ上半身の筋肉を成長させるのにも役に立つ!それをしないのは、被告は上半身の筋肉のことも本当は愛していないからではないか!? 

それにあのミスターオリンピア(筋肉の世界大会)八連覇のロニーコールマンも、SHUT UP AND SQUAT(黙ってスクワットをしろ)というTシャツを着てトレーニングしていたくらいだ!

論点がズレにズレまくっているようにも見えるが、この筋肉世界では筋肉への愛が無いものは無条件で逮捕なのだ。 

だからそもそもそんな世界に非トレーニーがいるわけないとかいう野暮な突っ込みは君の大胸筋の内にとどめておいてくれ。

 

しかしこの反論にも筋肉弁護士の腕大はたくみにこう返す。

異議あり体が吸収できるたんぱく質の量は上限があります!ならば下半身にその栄養をまわすよりも、上半身に集中させた方が発達が早いに決まっている! 

それに、筋肉を発達させるためにはそれに見合った心肺機能がないと心臓に負担がかかるから全体での筋肉の成長というのは限られてくるのです!

ならばこそ余計上半身の筋トレに集中した方が上半身の成長も早いのです!」

前半の太文字部分は筆者がふと思った見解で、後半は日本ボディビルの絶対王者M・S氏がセミナーで語っていた内容である。

なので前半はともかく、後半部分には信憑性があるので筋肉を発達させたいかたはHIITなどで心肺機能を高めると効率が良さそうだ(HIITについては【第9回】の記事を見てもらいたい)

 

koji-fitness.hatenablog.com

 

裁判がはじまり早三時間、議論は泥沼と化し、栄養補給が滞り筋肉がカタボリック(筋肉が分解されること)を起こし始めているのを皆が感じていた。

 

その時だった。

裁判長席の後ろにある鋼鉄の扉(20KGプレート20枚分の重さ)が、音をたててゆっくりと開きはじめたのだ。

 

人々はその扉から覗く異様なシルエットに息を飲む。

盛り上がった僧帽筋、山のような上腕二頭筋、Fカップ以上はあろうかという大胸筋、翼のような広背筋、樹齢1000年を越す大樹を思わせる太く強靭な下半身、すべての筋肉が完璧(パーフェクト)に発達した男が、そこにいた。

筋肉裁判長にして筋肉の神、亜飲流努主割都寝我(ふりがなは意地でもふらない)がついに現れたのだ。

 

異様な緊張感と沈黙につつまれる筋肉裁判所。

人々は本能で悟っているのだ。この人、いや、このお方の前では許可無く口を開くことすら無礼だと。

先程まであんなに饒舌だった筋肉検事の肩広の三角筋は緊張に震え、腕大の上腕筋に至ってはパンプアップするほど力が入っている。

 

そして、静寂を破り神が口を開いた。

 

「本人が楽しんで筋トレしてるなら別にいいんじゃない?」

判決!無罪ッッ!閉廷ッッ!解散ッッ!

みんなも回りになんて言われようと自分の好きにトレーニングしてくれッッ!以上ッッ!

 

 

※さすがにふざけすぎたと深く反省しております。

読者登録していただければ私の慰みになります(結局それかッッ!)